エシカル消費って、どんな考え方のものなの?
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エシカル消費って、どんな考え方のものなの?

SDGsビギナーへ向けて、SDGsのことをイチからまとめていく連載企画の第4回。今回は、SDGsと一緒に話題に上がることも多い「エシカル消費」をテーマに、エシカル消費がどのようなもので、どうSDGsと関係しているのかをまとめていきたいと思います。

エシカル消費って、どんな意味?

まずは、エシカル消費の意味から見ていきましょう。消費者庁のホームページでは、エシカル消費を次のように説明しています。

消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12に関連する取組です。

そもそもエシカル消費の「エシカル(ethical)」は、もともと「倫理的な」「道徳的な」という意味を持つ英単語。近年は、環境や社会に配慮していることを表す形容詞として使われるようになっており、 “多くの人が正しいと思えるようなこと・行動”というニュアンスの言葉として、私たちが生活する社会に広がってきています。

つまり、エシカル消費を簡単に言うと、「モノを購入したり、使用したり、サービスを利用する際に、未来のために多くの人が正しいと思えるような選択(=エシカルな行動)をしよう」ということ。消費の際に、自分の価値観に加えて、「誰がどこで、どのようにして作ったものなのか」「社会的課題の解決のために自分は何ができるのだろうか」といったことを考えて、人や社会、環境に配慮したモノやサービスを選ぶだけで、エシカル消費の実践につながるのです。

エシカル消費はいつ、どこで生まれたの?

エシカル消費のはじまりは、1989年のイギリス。消費者が自らの倫理観に基づいて商品・サービスを選択することによって国際的な企業にエシカルな経営と製品の生産・提供をさせることを目的とした『ethical consumer』というボイコット(不買運動)の情報誌が創刊されたことだとされています。これによってイギリス国内を中心に、エシカルな企業の製品を積極的に選択して買うバイコット(ボイコットの反意語としての造語)の輪が広がっていき、1997年にブレア首相(当時)が国際外交に関するスピーチで「これからはエシカルアプローチが重要である」と発言したことで、エシカルという言葉や考え方が世界中に知られるようになります。

そして2015年9月に国連でSDGsが採択されると、エシカル消費は、SDGsの12番目の目標である「持続可能な生産消費形態を確保する(つくる責任、つかう責任)」の目標達成をはじめ、さまざまな形でSDGsに貢献できる行動指針になることで大きな注目を集めることになり、世界中で普及・啓発活動、実践が活発化するようになりました。

エシカル消費でどんなことに貢献できるの?

その考えが人間、社会、地域、環境、生物多様性などへの配慮を前提としたものであることからもわかるように、エシカル消費を実践することで、気候変動や環境破壊、人権侵害・差別、児童労働、貧困・格差問題、生物多様性の損失といった、人々が現在直面しているさまざまな世界的課題の解決に貢献することが可能になります。

例えば、エシカル消費の一つとされる「フェアトレード(※)商品の購入」を実践すると、開発途上国の小規模生産者や労働者の生活水準の改善や児童労働の防止、地域経済の発展、農薬や有害物質の減少による環境保護など、経済・社会・環境といった側面からサスティナブルな社会の実現に貢献できます。

これは、SDGsの目標で言うと、目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標8「働きがいも経済成長も」、目標10「人や国の不平等をなくそう」目標13「気候変動に具体的な対策を」などに相当するアクションです。
このようにエシカル消費は、一つのアクションでSDGsの複数の目標に貢献できるものが多いという特徴があります。詳しくは、またの機会にご紹介させていただきますが、一つのアクションでさまざまな目標の達成に貢献ができるのであれば、ぜひ実践してみたくなりますよね。

※フェアトレード
生産者・労働者の生活を改善させると同時に、人権や環境問題なども解決していくことを目的として、開発途上国などで生産された製品や原料を、継続的に適正な価格・対等な関係で貿易する国際的な取り組み。

エシカル消費を実践するポイントは?

では、エシカル消費を実践する際に、具体的にどのような点に配慮すればよいのでしょうか。消費者庁が、配慮の対象とその具体例を挙げていますので参考にしてみましょう。

① 人への配慮…障がいがある人の支援につながる消費を選ぶ
② 社会への配慮…フェアトレード商品を選ぶ
③ 地域への配慮…地元の産品を買う
④ 環境への配慮…エコ商品を選ぶ
⑤ 生物多様性への配慮…認証ラベルのある商品を選ぶ

⑤の生物多様性への配慮で、「認証ラベルのある商品を選ぶ」という例が挙げられていますが、生物の多様性への配慮以外でも、エシカル商品であることを判別できる認証ラベルはあります。

●エシカル消費を見分けるための主な国際認証
MSC認証、ASC認証、FSC ®認証、GOTS認証、国際フェアトレード認証、レインフォレスト・アライアンス認証、Organic Content Standard認証、有機JAS認証、RSPO認証 など

※それぞれの認証については、あらためてご紹介させていただきます。

これらの認証ラベルがついているものは、持続可能な原材料調達や環境・社会などへの配慮につながることを認められたものなので、お買い物時の目印にして、「誰がどこで、どのようにして作ったものなのか」「社会的課題の解決のために自分は何ができるのだろうか」といったことを考える際の参考にしてみましょう。

まとめ

社会、地域、環境、生物多様性などへの配慮を含むエシカルな考え方は、今後さらに広がっていくことが予測されます。
世界が直面する多くの課題を解決するためには、消費者一人一人の行動が不可欠で、その行動がとても有効になります。「あなたの消費が世界の未来を変える可能性を秘めているんだ」と思い、日頃からエシカルを意識して生活をしていきましょう。

編集部では、今後もSDGsの具体的な取り組みや、アクションのヒントなど、さまざまな情報をご紹介していく予定です。皆さんも何か広めたい活動や情報などがありましたら、編集部までご一報ください。一緒に日本のSDGsを盛り上げていきましょう!

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